最近の塗料には本来の目的(保護とか美観とか)以外に特殊な効果を持つ塗料が多くなりました。
ざっとあげると、防カビ防藻防虫・断熱遮熱耐熱・防汚染・防音・空気清浄効果・消臭効果・・etc.。
「塗料にそこまでもとめるか?」ってなるぐらい多機能の製品があります。
光触媒塗料
強力な耐汚染性・空気清浄効果のある材料で、とんでもなく高額。
TOTOのハイドロテクトという商品が一番有名だったんですが、現在は生産していません。
発売当時、自社の講習を受けた業者にしか製品を販売しないという事なので講習を受けに行ったのですが、無駄になってしまいました。
一体なにがあったのでしょうか?
施工した感じは、無色透明でツヤも無いほとんど水分(99%)をカップガンで吹
工場内で外壁用サイディングを塗装するのはいいと思いますが、外部現場での施工には向いてなく、多分この先少なくなっていくのではないでしょうか?
代表的な商品
アイカ ジョリパッドクリーンマジック
セブンケミカル セブンチタニック
断熱・遮熱塗料
断熱と遮熱の違いは、それぞれ言葉の定義がウンヌン・・。
イロイロあるみたいです。
私は、夏の暑い時に屋根を塗った時に違いが実感出来ました。
通常は底の薄い靴だと歩けないぐらいの暑い屋根に施工した場合、薄底の靴でも歩けるのが遮熱。
裸足で歩けるのが断熱。
各メーカー屋根用塗料には遮熱タイプが設定されています。
効果もそれなりにあり、施工された方に聞くと夏場は実感できるそうです。
膜厚が厚い断熱タイプの塗料をスレート屋根に施工する時は注意が必要で、絶対に縁切りが必要です。
代表的な商品
日進産業 ガイナ
関西ペイント ドリームコート(中塗材)
塗装実例はこちら
ガイナの塗装
防音・遮音塗料
断熱遮熱塗料は構造上防音遮音効果を合わせ持ちますが、防音効果の高さをアピールしている材料は少ないと思います。
私はその昔、「数mmの塗装で数cmのコンクリートと同等の防音効果」で売り出した「関西ペイントZウォール工法」というのを施工した事があります。
壁に防音・遮音効果のある中塗材を塗装後、耐候性のある上塗材で仕上げるという「工法」なので 防音塗料としての認知度はかなり低いと思いますが、まだ生産しています。
外壁に施工されたお客様によると、防音効果はあまりよく分からないとおっしゃってました。
南面がほとんど掃き出しのサッシ窓のお宅でしたので当然だと思います。
窓が少なくブロック材で作られているような倉庫なんかでは高い防音効果があるのではないでしょうか。
代表的な商品
スズカ シャオンクール
その他の特殊塗料
日本ペイント パーフェクトインテリアエアークリーン
この塗料は光触媒の範疇に入りますが、外壁用の様に耐汚染性を売りにしていません。
売りは「消臭」「抗菌・抗ウイルス」です。
病院や学校の内部壁面に最適なのではないでしょうか。
関西ペイント アレスムシヨケクリーン
メーカーホームページによると
「虫除け成分(ピレスロイド系薬剤)配合により、塗装面に虫が止まることで(接触することで)、神経系に影響を与え(不快に感じて)、虫が寄りつきにくくなります」
だそうです。
以前私が施工した現場は夜間入り口を開けっ放しで営業するLED灯がとても明るい店で、大量に虫が入ってきて困っていました。
これは無視出来ない(笑)、っていうので試しに塗装したところあまり効果が見られません。
多少は効果があったのかもしれませんが、あまりにも虫が多かった!
塗料単体で使うのではなく、防虫対策をした上でのプラスアルファとして使用するのが正解だと思います。