【防水】陸屋根・ベランダの塗装

ベランダの床って何年も経つとホコリや泥で汚くなって、掃除してもキレイにならなくないですか?

デッキブラシでゴシゴシ擦ったりしてもどうしても汚れが落ちない、そんな時は塗装してしまうのも一つの手だと思います。

塗装すれば新品同様になる事うけあいです。

ベランダには防水処理が施してあり、シート防水・ウレタン防水・FRP防水が一般的だと思います。

塗装実例

シート防水

写真はかなり放置してしまったベランダです。
20年ぐらい何もしてないそうです。

塗装方法はまず、高圧洗浄等で表面の劣化した塗膜・苔や藻・汚れを落とします。

次に上塗りの密着をよくするためにプライマーを塗ります。

私がよく使う材料は、下塗りは東日本塗料のフローンプライマーUSと上塗りのシートトップ#100の組み合わせです。

ところがこのまま塗装するとちょっと問題があります。

シート防水の性質上、表面をゴム状に保つため可塑剤という添加物が配合されていまして、この可塑剤は表面に塗装してもその塗膜そのものを柔らかくしてしまい、いつまでもベタ付く(タック)という現象が起きます。

このタックを防ぐ為に、同じ東日本塗料のフローンパウダーという粉体をプライマーに添加して使います。

フローンパウダーというのはセメント粉のようなもので、この粉を重量比1:1でよく混ぜ使用します。

よくハウスメーカーの仕事でベランダ防水を塗装するのですが「ベタつきを何とかしてほしい」とのクレームがおおいんです。

ハウスメーカ専属塗料メーカーはこの手の材料を扱っていませんので、あきらめてもらうのですが担当の人にもうちょと勉強してもらいたいです。

FRP防水

FRP防水とはガラス繊維等をプラスチック樹脂で固めたもので表面には繊維のウニウニが見えます。

シート防水と違い、ものすごく硬いです。

最近、大同塗料から水系ソフトトップコートAUという材料が出てきたらしく、材料屋さんがお勧めするこの材料、言われるがままに使う事にしました。

FRPの場合、まずアセトンで脱脂します。
と言ってもアセトンを撒いてふき取るだけですが。

次にもう上塗りです。
シーラー塗らないで大丈夫なのかなって思いますが、メーカーの言ってる事を信じましょう。

このソフトトップAUは水性2液の材料で、メーカーの仕様書には「電動工具で5分ぐらい攪拌しろ」と書いてあるので物凄くよく攪拌します。

ちゃんとはかりで測って電動工具でよく攪拌しました。

これを2回塗って終了です。

もう新品同様ですね!

ウレタン防水

陸屋根の屋上等でよく見かけるウレタン防水。
ベランダでもたまにあります。

ウレタン防水、塗装屋も施工する(私もやります)防水工事でウレタン塗装で塗装されています。
なので塗り替え時はそれに準じた塗装を施せば間違いありません。

おすすめの塗料ですが、上記の大同塗料水系ソフトトップコートAUはウレタン防水にも対応しているらしいです。

材料屋さん曰く「これがあれば防水は対応できる」らしいので、いつもこれを使う事ににしました。

ここまで来てなんですが、もうシート・FRP・ウレタンなんでもこの材料でいいのではないでしょうか(笑)。