板金工事

棟板金貫交換

住宅リフォームの際、必要になる工事の一つに板金工事があります。

塗装屋の私は専門外なのですが、いつも素晴らしい仲間が助けてくれます。
モチはモチ屋ですね。

そんな専門業者の仕事を写真付きで見てみましょう。

 

棟板金の交換

 

住宅に必ずある「屋根」。
無いお宅があったら教えていただきたい。(笑)

その屋根でも重要な場所が「棟」と呼ばれる面と面を押さえてる部分で、たいがい板金でおさめてあります。

この「棟」が雨漏りの原因だったりするので、しっかりさせなければいけません。

 

スレート屋根

 

ポピュラーな屋根の一つの「スレート」屋根です。
商品名で「カラーベスト」とか「コロニアル」とか呼ぶこともあります。

 

雨漏りしているというこのお宅。
棟板金そのものはあまり傷んでいないようです。

 

ですが、棟を持ち上げると・・。

ご覧の通りです。

内側下地の「ぬき」と呼ばれる木部が腐ってボロボロでした。

 

んー、これは板金をはがしてを交換しなくてはいけないかもしれません。

 

板金を剝がしてみます。

あー、こんなかんじです。
風化してなくなってしまったのいでしょうか、すでに無い部分があります。

 

新しい貫を取り付けましょう。

新しくなりました。

こうしてみると前回の業者より丁寧に取り付けられていると思います。
特に合わせ部分がキレイ。

今回木製の貫板を使用していますが、樹脂製の物もあります。

 

はがした板金をもとに戻します。

もとに戻して、変性シリコンで釘頭など漏水しそうな部分を補修します。

ところが棟の合わせ目が気になってしかたがない。
ですが、ここが変なのはもともとの板金がこうだからなんです。

 

この部分だけ新しく板金を作り職人を出直させた場合、2万はかかるでしょう。

予算内でおさめたいので、お施主様に説明した上にOKをもらいました。

 

トタン屋根

 

トタン屋根。
この屋根もポピュラーですね。

こちらのお宅、板金が傷んでますがパッと見普通です。

 

棟を持ち上げてみましょう

あれ、下地ごと持ち上がってしまいました。

貫がボロボロなようです。釘が全然効いてません。

 

貫も板金も交換しましょう。

貫を交換しました。

今は、釘ではなくビスを使うのが主流です。

 

新しい棟板金を取り付けます。

色が全然違います。(笑)

でも塗装屋に全面塗装させるのでいいんです。(私です)
板金屋さん、いつも安くやってくれるのでなるべく負担を少なくしないと。

 

 

このように、棟板金工事が「必要な場合」なるべく低予算で施工する方針です。

大事なことなのでもう一度いいます。
「必要な場合」ですよ。

儲けるために必要ない工事を勧めるリフォーム業者も多いですからね。

 

雨樋交換

 

リフォーム時、かなりの確率で相談される雨樋。

たいがい詰まりの原因を取り除けばOKなのですが、どうしてもダメな時があります。

そんな時は交換を勧めます。

 

交換した例をご覧ください。

パッと見大丈夫そうですが、大雪で樋受け金具が曲がり、大雨が降ると雨水が全部あふれて困っているそうです。

金具を手で上に持ち上げてみましたが、また落ちてきてしまいます。

 

これぐらいのメーター数なら交換してしまえ、ということになりました。

既存の軒樋を撤去しました。

新しい軒樋は内側から支えるタイプです。
専用のステンレスの金具を新たに取り付けました。

材料は、板金屋さんに「余ってた」ヤツなので格安です。

 

 

取り付けました。

軒樋から縦樋につなげる「集水器」が新しいタイプになりスッキリしましたね。
なんかおしゃれです。

 

雨樋、こんな感じで補修から全部交換まで対応します。

 

各所の補修

 

板金で作られてる部分はおおむね直せます。

 

シャッターボックスを直した例を見てください。

よくある、何の変哲もないシャッターボックス。

このままでもいいと思うのですが、お客様が何かしてしまったようで気になる部分があるとの事。

 

よく見てみましょう。

よく見ると上部が凹んでいます。

そのままでもいいと思うのですが、せっかくリフォームするのだから何とかしようということになりました。

 

同じサイズ・形の板金を折ってもらい、貼り付けます。

ビスで縫い合わせ、壁との取り合いを変性シリコンでシールしました。

この後、シール部分は壁の色で、シャッターボックスは雨樋と同じ黒で塗装します。
写真は撮り忘れましたが、違和感なく仕上がりました。

 

協力業者

 

なんか「いかにも私が工事しました」的な記事ですが、私は工事していません。

工事は外部の腕のいい業者が良心的な金額でやってくれます。

 

でも、この「いい業者」ってのが探すと一苦労なんです。

たまたま知り合うことが出来た私はラッキーでした。

 

いつも頼む板金屋さんを紹介します。

芳賀板金

夏来なつく板金