雨戸・戸袋・シャッターの塗装

塗装工事が終わり足場をばらしてみたら、屋根壁はキレイになったのに雨戸がすごく汚くて目立つという事がありました。

足場をばらした後だと塗装が大変です。

足場があるうちに言ってくれればよかったのに、って思いますが口には出しません(笑)。

雨戸を使わなければ気になりませんが(無い家もありますし)使うのであれば、そんなに塗装料金は高くないので一緒に塗装してしまう事を勧めます。

スチール雨戸のおおよその料金は掃き出し窓サイズ(高さ2m前後)が¥3000ぐらいで、腰窓サイズ(高さ1m前後)が¥2000ぐらいです。

 

塗装例

最近の雨戸はスチール製が多いですが、まだまだ木製の雨戸も見かけます。

写真は戸袋ですが、雨戸も同じでレトロな感じです。

スチール製の雨戸より手間はかかるのですが、さすがに塗装すればキレイになりまだまだ使えます。

木製雨戸(戸袋)の塗装

まずケレン作業っていうのですが、表面の劣化した塗膜を除去します。
スコッチブライトのケレンパッドってやつが便利です。
3Mスコッチブライトケレンパッド

いきなり上塗りしたいところですが、このまま上塗りをした場合材料が果てしなく吸い込まれていきます。
というわけで目止めの下塗りをします。
今回使う下塗り材はこれ。
関西ペイントアクアグランドコート

外壁と同じ水性シリコン塗料で上塗りをするのでこの材料を選びました。

昔は修行の為全面ハケで塗らされたのですが、ローラーで塗った方が早くてキレイです。
こんな感じで木目をつぶしていきます。

乾燥後軽くペーパーで研磨した後上塗りです。

戸袋の表面の部分(鏡板)は外壁色ですが周りの枠の部分はチョコレート色で仕上げます。
ハケで塗るのですが、この細かい作業は専門用語で「ダメ込み(もしくはダミ込み)」といいます。

これ、なかなか難しいんですよ。

仕上がりました。
壁の色と同色なので、統一感があっていい仕上がりだと思います。

スチール雨戸の塗装

最近の主流のスチール雨戸をキレイに塗装するには吹き付けがベストです。
ですが現場の都合で吹き付け出来ない場合があり、そんな時はハケやローラーで塗装しなくてはいけません。

スチール雨戸のリブの間隔が広い場合はローラーで塗装してもキレイに仕上がります。
鉄板にエンボス加工が施されていたら吹き付けしなくても十分キレイです。

リブの間隔が狭いのに吹付出来ない場合は苦労します。
とりあえずローラーでネタをつけるのですが、細かい所は色がついていません。

やはりハケでつつかなくては。

ハケでローラーの入らない所を突っついていきます。

あ、雨戸を逆さまにしてるのはネタがダレて来るのを防ぐ工夫です。
こうするとダレにくい。

その後全体的にローラーでネタを配った後にハケでならしていきます。

この方法は手間も時間もかかります。出来ればやりたくない!

許される環境ならば吹き付けで仕上げます。

養生の手間や機械の段取りなどの時間はかかりますが、吹付のほうが絶対きれいで早いです。

それでもこんな狭くてやりづらい現場もあるんですが(笑)。

いや、狭い・・・。

戸袋なので迂闊に外す事が出来ず、ベランダとの距離が30cmぐらいしか離れていません。
ビニール養生も大変ですし吹き付けるのにも狭くて大変ですがギャラは一緒(笑)。

雨戸の痛みがひどい現場ではプライマー(錆止め)を施工する時もありますが、そこまで傷んでる雨戸は少ないので、上塗りだけにしてあまりお金をかけない方がいいと思います。

経験上、2液性のウレタン以上の塗料を使えば10年ぐらい大丈夫なようですね。