硫黄泉(日光湯元)のそばの鉄骨塗装

日光湯元温泉のホテルの鉄骨階段を塗装しました。

硫黄泉というあまりにも過酷な条件な為保証が出来ないという会社が多い中、私なんかの所に仕事を依頼してくれてありがとうございます。

実は9年前に私が塗装した現場です。

写真では分かりずらいですが、階段踏面の鉄骨縞鋼板は錆びまくりです。
ですが、その他の錆びていない所は割と塗膜が生きています。

他の写真を見るとこんな感じです。

わかるでしょうか?

前回のケレン(錆や旧塗膜を落とす作業)が甘かったと場所が錆落ちてますが、その他の場所は意外と塗膜が生きてるんです。

塗装実例

まず、死んでる塗膜を除去するケレン作業です。

ケレン作業

塗装する際、一番重要なのはこのケレンです。
念入りにやりたいのですが、踏面の縞鋼板部分なんか電動工具では削れないので手間がかかるのでおろそかになりがちです。

一番能率がいいのが塗膜を特殊なハンマーで叩いて壊し割る事です。

この専用工具(かんかんハンマー)で根気よくコンコンとぶっ叩いていきます。

これぐらいでいいでしょうか?
このへんは予算との兼ね合いで、ケレンの手間が多ければもっと斫りますがこのぐらいが妥当ではないでしょうか?

錆止塗装

今回、通常の錆止めを塗装する前に「錆に浸透して固着する錆止」を塗装する事にしました。

料金は高いですが効果も高いと思います。
その名は「ニッペ ハイポンサビスタファイン」。

普通に買うと税込6万ぐらいします。
なんて高いのでしょう!

これを浸透させるように塗装します。

色が黄色いっぽい透明で、効いてるのかどうかわかりませんが信じて塗っていきます。
塗ってて思うのですが、マジでホントに効いてるのかどうか不安です。

次にいつも使ってる通常の錆止めを塗ります。

今回、思う事あってわざと2種類の錆止めを使いました。

ニッペ ハイポンプライマーとカンペ スーパーザウルス。

このライバル企業の錆止めを同じ条件下で使った事が無かったので、実験です。

ニッペとカンペ、どちらの耐久性が上でしょうか?
結果は10年後に明らかになります。

上塗塗装

9年前塗装した時の材料は弱溶剤2液カンペのセラMレタンです。
9年たっても塗膜が生きてるところが多いので今回も使用する事にしました。

実は意外と5階建てのボリュームがある現場です。

工事を終えて

実は工事期間中は紅葉の真っ最中!
修学旅行の小学生が何人もあいさつしてきます。
出来れば仕事なんかじゃなくて観光で来たかったです。
仕事中に何度も「仕事止めて温泉行っちゃおうか」と思いました。
すぐ隣に足湯もあるし、っていうか現場温泉あるホテルだし。

景色も半端ない。
なんて美しいのでしょう!

なんかこう、ちょっと観光客の気分も味わえるいい仕事でした。
今度は本当に観光で来ようと思います。

実験の経過もみてみたいですし(笑)。