工程
![](https://numano.info/wp-content/uploads/2022/10/totan01.jpg)
塗装でなんとかなるかな、というような現場を塗装する事になりました。
かなりヒドイ部類です。
瓦棒葺きトタン屋根120㎡、放置して20年以上だそうで・・・。
下地処理
何はともあれ、塗装出来る状態にしなければいけません。
高圧洗浄
まずは高圧洗浄洗浄です。
![](https://numano.info/wp-content/uploads/2022/10/totan02.jpg)
表面の苔や藻、むけた塗料カスなどを洗い流します。
画像をみてください。
既存と洗浄した所がかなり違うのがわかるでしょうか?
この段階で塗料カスがガラ袋2つ分でました。
ケレン作業
ケレンとは塗装屋の専門用語で、塗装する前に錆や汚れを落とす事をいいます。
普通のトタン屋根なら高圧洗浄だけでいいのですが、今回はあやしいのでケレン作業をしました。
![](https://numano.info/wp-content/uploads/2022/10/totan03.jpg)
スコッチブライトの「スーパーがんこ」という道具でひたすらこすります。
ワイヤーブラシの改良版のようなもので、塗装屋の常備品。
これで中途半端に浮いている塗膜を削り落とします。
電動グラインダーを使う事も考えたのですが「穴があいたらどーする」で却下。
これ意外と重労働で、その後のカスの掃除も大変なんですよ。(泣)
塗装
大変な下地処理が終わり、やっと塗装出来ます。
下塗り
![](https://numano.info/wp-content/uploads/2022/10/totan04.jpg)
使用材料はニッペハイポンプライマーⅡ。
弱溶剤2液エポキシ樹脂錆止め塗料。
長柄を付ければ快適に塗装できます。
ケレン作業より時間がかかりません。
上塗り(1回目)
![](https://numano.info/wp-content/uploads/2022/10/totan05.jpg)
使用材料はニッペファインパーフェクトベスト。
弱溶剤2液ラジカルグレード塗料。
瓦棒葺き屋根を塗装する時は、瓦棒部分を最初に刷毛で塗ってしまいます。
その後、広い部分をローラーで塗りつぶすとあらキレイ。
色付けの時は気分いいですね。
上塗り(2回目)
![](https://numano.info/wp-content/uploads/2022/10/totan06.jpg)
1回目が乾いたら2回目を塗ります。
写真ではわかりづらいかもしれませんが、ちゃんと塗ってますよ。(笑)
通常2回塗るのですが、予算の都合などで1回塗りの時もあります。
完成
![](https://numano.info/wp-content/uploads/2022/10/totan07-1200x675.jpg)
旧塗膜部分の凹凸が目立ちますが、パッと見キレイです。
なんとかなるもんですね。
費用
実行価格
実行価格¥300,000
(㎡単価2,500円/㎡)
実際にかかった金額です。
120㎡あるので㎡単価にすると¥2,500です。
利益・消費税は含めていません。
材料工賃の詳細です。
材料費
¥100,000
(¥96,000千円単位切上)
詳細
下塗り
ニッペハイポンプライマーⅡ
¥16,000×2缶=¥32,000
上塗り
ニッペファインパーフェクトベスト
¥18,000×3缶=¥54,000
消耗品(シンナーや道具等)
一式 ¥10,000~
工賃
¥200,000
作業員10人×¥20,000
詳細
高圧洗浄 2人
ケレン作業 2人
下塗り 2人
上塗り 3人
清掃等 1人
あまり傷んでいない場合はケレン作業がいらないので、2人分安くなります。
その場合工賃が¥160,000で材料¥100,000、合計¥260,000が実行金額です。
㎡単価にすると¥2,200ぐらい。
金額について、実は塗料メーカーが「設計単価」という「定価」を発表しています。
興味のある方は見てください。
設計単価
塗料グレード | ㎡単価(300㎡以上) | 商品名 |
フッ素 | ¥4,810 | デュフロン4Fルーフ |
ラジカル | ¥4,290 | ファインパーフェクトベスト |
シリコン | ¥3,440 | ファインルーフSi |
ウレタン | ¥3,080 | ファインルーフU |
下塗り剤ハイポンプライマーⅡ(弱溶剤2液エポキシ錆止め 960円/㎡)使用時
300㎡以下は3割増
やはり定価は高い!