家具・建具の塗装

家具やドア等の建具、プリント貼付けの仕上げも多いですが高級な物は大概塗装が施されています。

その家具建具、キズが付いたり新しく作り足したりする場合もやはり塗装で仕上げるのですが、違和感なく既存部分となじませる事はなかなか難しいんです。

私が施工した例をご紹介します。

施工実例

クローゼット扉

クローゼットの右扉部分だけ交換した例です。

右扉だけ交換なので枠と左扉は既存のままです。

 

きっと枠と扉の木材は違う種類です。

お客様には「色がピッタリ合わない」という前提で施工させていただいてるので幾分気は楽ですが、なるべく近い色に合わせます。
これが難しい!

水性ステインで一枚だけ塗った状態です。
この上にクリアーを塗装するのですが、クリアーを塗るといくらか色がのぼってくるのでそこを計算して色付けます。
ま、ほとんどカンですけどね。

色が微妙に薄いんですがお客様からOKをいただきました。
一安心です。

テナントアンティークオブジェ

テナントの軒下をイメージしたアンティーク調オブジェ(というか軒下そのもの)の補修塗装です。

なんかの原因で梁型一本だけ交換したようです。

明らかに違和感がありますね。

これを違和感なく仕上げなくてはいけません。
人目に付きやすいショップなのでプレッシャーが半端ないです。

色を付けてみました。

とてもいい感じですね!

手に触れるところではないのでクリアーは塗装しません。
艶もないですし。

きっと元々は浸透型の木部保護塗料を塗っただけで、クリアーで仕上げてはいないと思います。

木部保護塗料についてはこちらをご覧ください。

木部保護塗料

陳列棚淵

陳列棚、というより総菜を陳列するためのテーブルです。

栃木の人なら皆知ってる有名スーパーマーケットチェーン店のテーブルです。

この陳列テーブルの縁以外は木目ポリ板の貼物で出来てます。

この縁だけポリ板と同じような色で塗装して欲しいらしいです。

なんか色はピッタリになりませんがこれでOKをもらいました。

あまり変わり映えしないような気がしますが、まあいいでしょう。

店内がシンナー臭くなるといけないので、塗料は水性ステイン→水性クリアーの組み合わせで施工しました。

テナントパーテーション

某有名チェーン店の木製パーテーションを制作工場内で塗装します。

下半分はメラミンの貼物ですが、上半分は木製(アガチス材)ルーバーになってます。

この部分をメラミンに似せた色で色付けし、強溶剤2液ウレタンクリアーで仕上げます。

元請から渡された色付けする材料は、なんとOPでした。
OPとはオイルペイントの略で普通のペンキの事です。

上塗りが強溶剤のウレタンなので、上塗りした途端下地のペンキがおき上がってくる(リフティング)可能性があります。

ですがサンディングシーラーを塗装すれば一応は大丈夫なのでそのまま続行しました。

なんとか終了しました。

苦労した割に代わり映えしないですね。ちょっと残念。