宇都宮の優良塗装業者をネットで見抜く裏ワザ
そろそろ塗装したいのだけど、どこに頼んでいいのかわからない・・。
そんな方に向けて、ネットで優良業者を探す方法をプロの塗装リフォーム屋が解説します。
これを参考にして、安心して依頼できる業者を見つけましょう!
業者選びの際、まずGoogleで検索すると思います。
実はその検索結果の最初のページを見ただけで、ある程度わかるんです。
ヤバい業者のホームページは閲覧する時間がもったいないので、スルーしましょう。
Google検索すると「スポンサー」の表示があるサイトが検索結果の上位にきます。
スポンサー広告は、Googleに毎月数十万円、年間数百万円支払わなければ表示されません。
この広告費、元をたどれば工事金額から出ているので、そのぶん割高になります。
見積もりサイトや業者紹介サイトは便利ですが、掲載されている業者が必ずしも優良とは限りません。
掲載業者は登録料を払って掲載されています。
さらに工事完了後には工事金額も10~20%をサイトに支払わなければなりません。
ちょっと恥ずかしいのですが、私もこういったサイト2社に登録していたことがあります。
詳しくはこちらをどうぞ。
助成金や補助金を強調する業者は、それを口実に高価格の工事を受注する事を目的にしています。
営業トークですね。
宇都宮市の場合、屋根外壁塗装のみでは補助金は出ません。
バリアフリーや断熱工事と合わせても最大10万円の補助です。
詳しくは宇都宮市公式サイトをご覧ください。
令和8年度 宇都宮市住宅改修事業費補助金
業者のホームページをチェックすることで、さらに多くの情報を得ることができます。
特に、有名タレントを起用している業者や、聞いたことのない材料を使用している業者には注意が必要です。
また、営業会社で工事を下請けに出している業者も避けるべきです。
最近はサブスクで有名タレントが起用できるようで、よく見かけるようになりました。
でもこれ、所属事務所に月数十万円払わなくてはいけません。
その分は工事金額に上乗せされるため、他の業者を検討する方が良いでしょう。
どこそこの国でシェアNo1、とか自社で開発しました、とか使用する材料があやしい業者は、避けるべきです。
カタログに記載された内容は立派でも品質や耐久性が不明です。
実際に怪しいメーカーの材料を使用したことがあるのですが、5年ぐらいで艶がとびました。
信頼できる業者は、材料を良く知ってるはずなのでそのような材料は使わないはずです。
ある程度規模が大きい会社は受注優先で、工事は下請けに発注します。
当然中間マージンが発生するので、工事金額は割高になります。
直接施工を行っている業者を選ぶことで、より安心して依頼できるでしょう。
業者のホームページをよく確認すれば、施工体制がわかると思います。
優良業者を見分けるためには、ホームページの内容が非常に重要です。
特に、代表や職人の顔がわかること、施工方法や実例が豊富であること、わかりやすい料金表示がされていることがポイントです。
また、許可や資格についても確認することが大切です。
ホームページで、代表や職人の顔がわかる業者は、仕事に自信がある証拠です。
地元の現場で実際に施工している所を見る事もあるでしょう。
よくみれば、業者の人柄や技術力がわかると思います。
実は知り合いだったりとかもあるかもしれませんね。
施工方法や実例が豊富に掲載されている業者は、技術力が高い可能性があります。
具体的な施工事例を見れば、どのような仕上がりになるのかイメージしやすくなります。
また、施工方法の説明が詳しい業者は、信頼性が高いと言えるでしょう。
料金表示がわかりやすい業者は、透明性が高いです。
隠れた費用がないか確認するためにも、料金体系が明確な業者を選ぶことが重要です。
見積もりを依頼する際も、詳細な説明を求めれば期待通りの答えが返ってくるはずです。
業者が持っている許可や資格は、信頼性の指標となります。
建設業の許可や一級技能士の資格を持つ業者は、技術力や信頼性が高いと考えられます。
業者選びの際には、必ず確認しておきましょう。
宇都宮で塗装業者を選ぶ際には、ネット検索を活用し、避けるべき業者の特徴を理解することが重要です。
また、優良業者の見分け方を知ることで、安心して依頼できる業者を見つけることができます。
本当なら、この業者は営業会社で中間マージン5割ですよ、とか実名で発表したいのですが無理です。
どうしても知りたい場合はメッセージをください。
わかる範囲で答えさせてもらいます。(笑)
この記事をよんでくださった方々に少しでもお役に立ててもらえれば嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
屋根塗装の相場とお得に工事する方法
そろそろ屋根を塗装したいのだけどいくらぐらいなんだろう?
安くやる方法はないかな?
そんな悩みに塗装屋歴30年の私がお答えします。
世間一般ではどのぐらいで施工されているのか、グーグル検索してみました。
ネット検索上位5社の平均
34.2万円~55万円 ※令和3年7月現在
検索キーワード【 屋根塗装 相場 】
上位5社の詳細
足場の有無・使用材料・屋根材など基準は各社バラバラです。
無理やり平均を算出しました。
「おおよその金額」という事で、20万円以上差があります。
大ざっぱすぎてよくわかりませんので、もう少し詳しく知りたいところですね。
正確な金額は現場調査をしないとわかりません。
業者に電話して呼んで現場見せて寸法図って色々話して・・って面倒です。
なので実際に業者(私です)が施工する時の価格を参考にしてください。
実行価格
32万円 ※足場有
※足場無の場合18万円
以下の条件での料金です。
【屋根材】
トタン屋根もしくはスレート屋根
【塗り面積】
80㎡(30坪程度)
【足場】
あり
【使用材料】
ラジカルグレード
【工程】
高圧洗浄→下塗り→上塗り2回
以前関係者から「値段をハッキリさせるのは良くない」と注意されましたが、ネットで検索すれば出てくると思います。
私がここで書いても問題ないでしょう。
さらに詳しく記載します。
実行価格は次の3つの合計です。
・材料費
・工賃
・利益
材料費
約5万円
当たり前ですが、絶対必要なもので、塗料・シンナー・ハケ・ローラー等消耗品です。
近年いつも使用する塗料はラジカルグレードの材料です。
ラジカル塗料、シリコン塗料と値段がそんなに変わりません。
※ラジカルとシリコンの料金があまりにも違う業者は要注意
工賃
約22万円
人件費です。払わないと仕事しないですからね。
塗装職人に払う手間は1日2万円ほどで、4人工で終わらせたとして8万円。
足場設置は外部業者に発注して14万円。(200㎡×700円)
利益
約5万円
無くてもいいのですが(嘘)何かあった時のために2割ぐらい。
何かあった時とは?
現場では思うようにならない事があります。
事故や材料・道具の不具合、天候なんかも思い通りになりません。
でも現場をストップするわけにはいきませんので余裕をもって利益を計上します。
なので請求時に利益分をお返しする事もあります。(笑)
当たり前すぎるかもしれませんが、これが一番です。
でもこんな業者知ってたら、こんな記事読んでませんよね。(笑)
周りに信頼できる業者がいない場合、探すしかありません。
あ、自分で施工する場合は別ですが。
直接施工する業者
ハウスメーカやリフォーム会社は工事を請け負いますが、自分では施工しません。
下請けに施工させて中間マージンを乗せて販売します。
当然金額は高くなります。
実際に工事をしている下請け業者に直接依頼した方がいいでしょう。
地元の業者
遠方から来る業者とくらべ、地元の業者は交通費や宿泊費などの経費がかかりません。
通勤時間も短いので、その分仕事の時間を長く取れます。
なによりも、地元で評判が悪くなるような仕事は出来ないはず。
さらに、近くに以前施工した物件があるはずで、どんな仕事をするのか見ることも。
いい業者が見つかったら、2~3社ぐらいから見積を取ったほうがいいです。
見積の内容を比較したり、担当の人間性をみる事もできますので。
※一括見積サイトに注意
ネットの「見積サイト」に依頼するのは避けた方がいいです。
サイトに紹介料(10%)払って紹介してもらうので、見積金額に10%乗せてるので。
詳しくはこちらをどうぞ。
屋根塗装の相場というのがあまりにも幅が広くわかりずらいので「実行価格」を乗せてしまいました。
実はこの「実行価格」以下の金額でも施工出来ます。
その場合、工程を1つ減らしたり余ってる材料を使用するため色が選択出来なかったりするので、
お施主様がそれでもいいという場合のみですが。
お得に工事する方法は参考になると思います。
お役立てください。
ここまでお付き合いいただいてありがとうございました。
一括見積!業者紹介サイト
インターネットで検索すると上位に表示される、業者を紹介するサイト。
「信頼」とか「安心」「お得」といった言葉が並びます。
「口コミ」とか「ランキング」とかどんな業者を紹介されるのでしょうか?
試しに私も複数のサイトに登録してみました。(笑)
私が登録した時、登録料や紹介料という名目で料金を払いました。
最初に払うとか毎月払うとか紹介するたび払うとかサイト毎に違いますが、業者は料金を払ってお客様を紹介してもらっています。
あるサイトでは業者がA・B・Cとランク分けされており、たくさんお金を払う業者が優先的にお客を紹介される仕組みでした。
という事は紹介される業者の技能や実績はあまり関係無い、という事です。
ちなみに私は基本コースの「毎月1万円(税別)」。
紹介後、工事業者が直接お客に連絡して打ち合わせをします。
連絡方法は電話・メールなど。
そして現場調査をして見積書を提出し商談成立後、工事着工・完工・集金と進みます。
この間、基本的に紹介サイトは何もしません。
工事金額・方法・期間など全部紹介した業者にまかせるので、お客様は複数の業者と直接やり取りをする事になります。
もちろん、工事をする・しないはお客様の自由です。
紹介される業者はそのサイトに登録した業者です。
登録業者に一定の基準を設けているサイトもあれば、お金を払えばどんな業者でも登録できるサイトもあります。
この辺りはホームページをよく見ればある程度わかります。
あるお客様は「どれぐらいの金額なのか知りたい」ので紹介依頼したところ「すごい数の業者から連絡が来て困ってる」とおっしゃていました。
話が弾んだので聞いてみると、いろんな業者が来たようです。
施工方法もまちまちで正直何だかわからん・・・と。
でも他のサイトでは見積もり業者の数は自分で選べるようになっていたり、紹介業者の基準が明記されていたりします。
これは紹介サイトのホームページには絶対書いてありません。
でもなんとなくわかりますよね。
無料で紹介してたら儲けがありませんから。
さて、めでたく商談がまとまり着工して工事が終了すれば集金です。
その時、売上の10〜20%(サイトによって違う)を紹介サイトに収めるのですが、見積書に私は「現場経費」と書いて提出してます。
ちょっと「見積サイト紹介料」と書くのは気が引けますので。
そんな紹介料、㎡単価に乗せてしまえばいいんじゃないかとも思えますが単価をいじるのは面倒だしなあ。
この数パーセント、安いか高いかはお客様次第だと思います。
よい業者を知っていれば発生しないお金ですが、よい業者に巡り合うにはこれぐらい安い物だとも思えます。
紹介サイト、内容も充実していてとてもよく出来ています。
さすがプロが作っているサイトですね。
紹介料ぐらい払っても余裕のある方におすすめ。
紹介料がもったいない、という方は施工業者に直接発注しましょう。
間違っても営業専門のリフォーム会社に発注しないように。
単価が倍ぐらい変わってきますので。
ただ、実際に施工出来る業者っていうのは検索上位に表示されないので見つけずらいんですよね。
でもこれを読んでる方はいい業者に巡り合う事ができると思います。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
リフォーム業界 金額の仕組み
リフォームするさい、発注先で数百万円も変わってしまうリフォーム工事。
出来るだけ安く抑えたいものです。
この記事でリフォーム業界の仕組みを暴露します。
どうかご覧になった皆様のお役に立ちますように。
まずリフォーム業者、いろいろいますが大体3つの形態に分かれます。
説明しやすくするために「元請業者」「下請業者」「孫請業者」と勝手に分類しましたのでお付き合いください。
TVラジオCM新聞広告チラシ看板などでよく目にする、営業専門の業者。
リフォームをしようかな?
と思った時、最初に思いつく業者がこれです。
会社の規模に拘わらず、自社で施工しません。
職人を抱えて自社施工するとコストがかかって儲かりませんから。
なので、工事は孫請業者や下請業者に丸投げです。
セキスイやダイワなど大手ハウスメーカーだけではなく、家電販売店のヤマダやホームセンターのカインズなども参入。
最近減りましたが、訪問販売業者もこの類です。
一言でいうと・・・ 「利益最優先」
自社で施工できる能力がある業者です。
専門職だけではなく総合建設の看板を出してる所も多く、現場を管理する監督がいるところも。
地元の職人や業者を抱えていて、規模もそれなりに大きく維持費がかかるため利益が必要。
自社で請け負った仕事だけで食っていければいいけど安定しないので、大手の仕事もします。
地元の商工会やロータリークラブに所属している事も多い身近な業者。
一言でいうと・・・ 「地域密着型」
雨樋は板金屋・屋根塗りは塗装屋・・・と、大工左官など実際に現場で施工する職人たち。
小人数なので規模の大きな現場は請け負えない事も多く、専門以外の業種は不得意です。
工賃(手間賃)で食ってるのであまり利益を取りません。
営業力が無いので自分で請け負う仕事が少なく、下請け業者から仕事をもらわないとやっていけない
仕事内容や人間性は職人によりバラツキがあり、当たればラッキー外れれば悲惨。
一言でいうと・・・ 「業界最安値」
元請業者を100とした場合、下請業者50・孫請業者25
実際に工事したとき請求される金額を図にしました。
元請業者と孫請業者との差は4倍もあります。
知名度抜群の元請業者、あの手この手で工事を請け負います。
私の経験上ハウスメーカーの場合、40坪ぐらいの一般住宅で屋根壁塗装して多少の補修工事をすると160万円ぐらいでしょうか。
この金額から粗利5割を引いた残りの80万円で下請業者に施工させます。
下請業者が元請から80万円で工事を請け負った場合、粗利5割を取った残りの40万円で工事をします。
内訳は材料費と人件費なのですが、これをそっくり孫請業者に流す事もよくあります。
下請業者も、設備投資もしてるでしょうし各種保険にも加入しているでしょう。
一般の商売人とおなじで粗利を5割ぐらい取らなくてはやっていけません。
孫請業者は下請業者から40万円で仕事を請け負います。
この予算で元請から指定された材料を使い、推奨される工程で工事をします。
ということは実際に工事が出来る金額はこの値段とだという事なのですが、発注主には言えません。
発注先で金額が思いっきり変わってしまう仕組み、わかって頂けたでしょうか。
リフォーム業界にかぎらず、建築業界はこんなシステムです。
大手ハウスメーカーやリフォーム会社は儲けることが一番で、施主の都合は2の次です。
その証拠に予算が無い場合は請け負いません。
なかなか優良な業者を見つけるのは大変ですが、今はインターネットがあります。
この記事が何か参考になっていただけたら幸いです。
最近はこの3つ以外に、インターネット上で業者を紹介するだけの「リフォーム業者紹介サイト」というのがあります。
将来この仕組みがどうなっていくのかわかりませんが、とても興味深いですね。
注意!手抜工事の方法・手口
以前私が20代の時に務めていた塗装店は儲け最優先でした。
名前は明かせないので「手抜塗装店」とでもしておきましょうか。
親方の奥さんに「一ヶ月あたりの売上を従業員の頭数で割ると95万だから1人100万を目指して頑張ろう」とハッパをかけられたのはいい思い出です。
その店で色々な効率よく儲ける方法「手抜工事」を教わりました。
その手口を公開します。
手抜工事の基本は時間をかけず材料をケチるです。
当たり前といえば当たり前ですね。
でもこれを忠実に守るのは職人魂が邪魔をしてなかなか難しいんです。
軽めの技から紹介しますね。
これは手を抜くというより仕上がりや作業性を考えて多くの塗装屋がやるはずです。
最終仕上げの時、多く希釈すればハケ目ローラー目も平坦になり綺麗な仕上がりになりますし材料の残りを気にしなくてもいいので。
ですが、何事も限度があります。
手抜塗装店では正規の量の半分の量で現場を決めてしまう事はよくありました。
半分という事はそれだけで材料費が五割削減された事になります。
次に時間を削減する技です。
これはどうゆう事かといいますと、1回塗りで仕上がりが悪い場合2回目を塗ります。
その場合乾燥してから2回目を塗装するのですが、乾燥する前に塗ってしまうんです。
以外と多くの塗装屋がやる技で、「おっかけ」と呼ばれています。
でもこれは1回塗り契約の場合にやる技で、2回塗り契約の時はやりません。
契約違反ですから。
でも手抜塗装店はさらに上をいきます。
2回塗りで契約している現場なのに1回しか塗らないで仕上げてしまう、手抜塗装店のお約束です。
手抜塗装店の親方はハケを左右に動かす動きに「1回2回」というセリフをつけ、「これで2回塗りだからな」と嬉しそうによく言ってました。
きっと1回で2回分の料金がもらえるので本当に嬉しかったのだと思います。
当時無知だった我々従業員は忠実に実行していましたが、今考えると詐欺の片棒を担いでいたのだなと自責の念に駆られます。
でも手抜塗装店にとってはまだかわいいほうかもしれません。
錆止やシーラー等の下塗をせず上塗をする荒技です。
もちろん上塗は1回しか塗らないので2工程分の手間が浮きます。
この技はなかなか高度な技で、現場責任者(監督)の行動や性格を熟知していないと出来ません。
横着でマメに現場を見に来ない監督だった時のことです。
現場は比較的大きい建物の屋上看板塔内部鉄骨で、出入口は一か所しか無くそこまで監督がひいこらと階段を上ってきて出入口のドアを開けて見ました。
鉄骨は下塗の錆止が塗ってあったので上塗りしてもいいぞといって戻っていきました。
実はこの時、監督から見える位置は錆止を塗っているのに反対側の見えない場所はすでに上塗が始まっていたんです。
塗り終わった時に監督はあまりの早さにビックリしてましたが、施工した我々もそんな発想をした親方にビックリです。
手抜塗装店の親方は上手くいった事に大喜びで、さぞかしこの日のビールはうまかったでしょう。
この技は値段が高いグレードの材料で契約したのに値段の安いグレードの材料を使うという、明らかな契約違反です。
手抜塗装店の話では無いのですが、親方にバレたケースがあります。
バレた若衆は契約上油性ウレタン塗装をする予定でしたが、水性アクリル塗料を使用していました。
なぜバレたかというと・・・。
施行中に親方が現場に来て、油性の匂いがしない事に気が付きました。
親方「シンナーくさないね。ほんとに溶剤?」
若衆1「無希釈でやってますからね。」
と見当違いの答えをしているので、自ら缶の蓋を開けて確認したら明らかに溶剤のニオイがしない!
親方「ちょっとこっち来てニオイかいでみ?」
若衆1「ム、ムキシャクで・・。」
油性と水性じゃ無理があったようですね。
その若衆は材料の差額を儲けようとしたばかりに倍の手間代と材料代がかかってしまったようです。
手抜塗装店究極の技で、本当にこれやるんです。
例えば2階窓の庇(霧除け)の小口部分だけ塗装してその上の板金部分は塗らない。
でも下から見たら塗ってあるように見えます。
他県の某ホームセンターでの事は私が実行犯なのでよく覚えています。
駐車場コンクリート打ちっぱなし部分に撥水材を塗装する仕事だったのですが、一部そっくり塗装しないで収めてしまいました。
理由は「材料がなくなったから」です。
そんな理由で収められたお施主様はたまったものではありませんが、手抜塗装店の親方は上機嫌で接待という名のもとに繁華街に繰り出していきました。
手抜塗装店、もっと手抜の方法・実例があるのですが長くなるのでまたの機会に。
職人ってどんな人?
現場で実際に工事をするのは職人達です。
この職人達、とにかく愉快な人が多い!
私は数十年この職人達と一緒に過ごしてきました。
というか私もその中の1人です。
その私が自分の事を棚に上げて、職人の生態を紹介したいと思います。
学歴はピンキリです。
大多数は低学歴で高校中退なんて当たり前、生粋の中卒が普通にいます。
掛け算が出来ないなんてまだいいほうで、自分の名前が漢字で書けないって奴もいて、そいつにメールアドレスを聞いたら
「ローマ字わからないのでアドレスわからないんです」
といわれ、あぜんとしました。
大卒の塗装屋もいます。
でも大卒で塗装屋なんて
「大学出てペンキ屋なのけ?」
とか言われて冷やかしの対象です。
ま、経営陣は大卒が多いので、その冷やかしているやつの言うことを聞く運命なんですけど。
ビックリしたのは現場作業員の若者に「東大中退」がいたことがあります。
現役で東京大学に入学した彼。
一体何があったのでしょうか。
そしてその彼を使っているのが中卒の経営者という、興味深い現象がおきました。
塗装会社で従業員をやってる職人は大抵日給が基本です。
首都圏では2万を超えることも珍しく無いのですが、地方都市宇都宮では最高1万5千円ぐらい。
普通は1万2千円ぐらいなので月に25日出勤して30万、手取り25万ってところでしょうか?
年収400万には届かないですね。低所得者の範疇です。
それ以上稼ぐには今より良い条件の条件の会社を見つけて移るか、独立するかです。
ところが独立してみたら従業員やってた頃の方が稼いでたなんて事も。
実は私です(笑)。
職人といっても会社と契約して賃金をもらってる以上サラリーマンです。
このサラリーマン職人、自分の勤めている会社の就業規則を読んだことが無いので自分の有給休暇が何日あるかなんてわかりません。
そもそも有給休暇すら何のことなのかわからないので経営者にいいように使われてしまいます。
ところが当の本人達はそんな事とはつゆ知らず「俺達が稼いで食わせてやってるんだ」という態度です。
何と健気で気高いのでしょう!
その滑稽な姿は涙を誘います。
無資格でも塗装屋は出来ます。
でもこれだけはあった方がいいってのが自動車免許です。
これが無いと一人で現場に行けません。
所持率は100%近いのではないでしょうか?
あ、都内の職人は電車で現場に行けるのでこの限りではありませんが、それでも持ってた方がいいです。
他には一級技能士・施工管理士などですが、あまり必要ではありません。
必要なのは「足場の組み立て等作業主任者」や「有機溶剤作業主任者」等の資格で、ゼネコンの現場で必要なので強制的に会社で取らされたりします。
じつはこれ、講習を受ければ誰でももらえるので大した資格ではないんです。講習の時寝てるヤツがいるぐらいですから(笑)。
ペンキ屋といえば「飲む打つ買う」三拍子揃ってて宵越しの銭は持たないイメージだと思います。
仕事が終わればそのままパチンコ、勝てば飲みに行きスラれれば次の日の飯も食えないという愉快な職人達が多かった。
私が小僧の頃は、野丁場で競輪競馬新聞禁止とか花札禁止とかいうルールが本当にあったんです。
競輪場そばの現場なんかじゃ、鐘(ジャン)の音が聞こえちゃってソワソワして仕事どころじゃなく「あれ、いねえ」と思ったら車検買いに行ってた、なんて職人もいました。
最近はそういう職人は減り、ちょっと寂しくなりましたが。
昔はフィリピン人やタイ人をよく見かけましたが最近はベトナム人が増えました。
ベトナム人、当たり前ですが日本語が良くできません。
たまに元請けのベトナム人と一緒に仕事するんですが、説明してもわかってもらえなくて苦労します。
なので単純な作業しかさせられなく、出来れば一緒に仕事したくない(笑)。
この元請けのベトナム人達、3年契約で日本に来てるのですが2年ぐらいで逃げ出します。
一体どこに逃げ、なにをやってるんでしょうか?
元請がビザを更新しない以上、不法滞在です。
きっと強制送還されるまで、日本で稼げるだけ稼ぐのでしょうね。
今のところ私の知るベトナム人は3人来て3人とも逃げ、また3人補充しました。
逃げる確率50%。
改正出入国管理法が施工され、こういった外国人労働者はもっと増えるでしょう。
有能な外国人なら歓迎しますが現場労働者はそうではない場合が多い。
日本の将来を考えると不安になります。
塗装屋の符丁(隠語)
最近はあまり聞かなくなりましたが、塗装屋にも符丁があります。
ちょっと現場の会話をきいてみましょう。
親方「おい、そこはリャンコまわってくれ」
若衆2「ニャンコって猫かなんかっすか?」
トンチンカンな会話です(笑)。
一体なにを話しているのでしょう?
どうやら若衆の方は符丁を知らないようです。
符丁はお客様や現場の監督さんに聞かれちゃいやな事を話すのに助かるのですが、最近の職人さんは符丁を知らなかったりするのでこんな事になります。
本当は知られちゃいけないんですが、ちょっとネットで検索すればたくさん出てきます。
私がここでバラしてもいいでしょう。
お金に関する話は符丁を使うと便利です。
また現場で若衆同士の会話をきいてみましょう。
若衆2「俺、この現場の手間はホンレーなんですよ。」
若衆1「マジで?元請はロの字払ってるっていってたぞ。」
若衆2「え、親方ピンはねは1割だって・・。」
若衆1「レーはねてんな(笑)。」
若衆2「・・・じゃホンヤマじゃないっすか(怒)!」
なんとなくわかります?
でもハッキリとはわからないですよね。
他に数字の隠語は、1をピンコロ・2をリャンコ・3をツノジとか言ったりします。
麻雀好きな人ならピンとリャンはわかりますよね!
語源
語源についてネットで調べたところ、佐藤興業という大きな塗装屋の会長が詳しく語ってます。
それによると
ホン = 木に一本足したのが「本」
ロ = いろは歌の二番目の字
ツ~ヨ= いろは歌の「わかよたれそつねならむ」の太字の部分を逆にした
ヤマ = 八の字は山に似ている
キ = 際(きわ)だから
だそうです。
数字以外の符丁、ちょっと思いつくだけ表にしてみました。
まだありますが、これぐらいにしておきます。
現場での内緒話がわかっちゃいますから(笑)。
親方「今日、あんちゃんはケナミ?」
若衆1「昨日お湯でたからお茶とぎ行ったんじゃないですか?」
親方「しょうがねえなぁ。レースケ、シカツだもんなぁ。」
若衆1「心の声 (レーはねてるのバレてますよ)」